ブレーキホースに関するエセ科学的考察

さて、ここんとこどうも(人間が)不調で走る度にタイムが落ちて行くので、 なんか物に当たろうと思い(^^;)、ブレーキホースに目を着けました。 セローのFブレーキに関する不満は、 等があります。

とりあえずよくある手として、ブレーキホースを ステンレスメッシュホースに変えると、タッチは良くなるはずです。 ついでにもっと高性能のブレーキフルードに入れ換えるとベーパーロックも マシになるかも。

制動力に関しては、 新セロー の異径2ポットキャリパーにすると多分良くなると思いますが、 互換性があるかどうか不明だし(多分大丈夫だろう)、部品代もかかりそうなので 今回はパスすることにしました。

という訳で、ステンレスメッシュホース(EARL'Sの115cm)を買って来ました。
#長すぎた、110cm か 105cm で良かった…;_;
せっかくなので、「本当に剛性は上がるの?」という疑問に答えるべく、 交換前と交換後の剛性を調べて見ることにしました。 ここで言う剛性とは、ブレーキレバーにかける握力とその結果ブレーキレバーが 動く量との関係という意味です。

測定風景 具体的には、ホース交換前と交換後でそれぞれ、

  1. レバーをゆっくり引いて、その引く力をばねばかりで測りながら、
  2. その時のレバーの変位を定規で測定する。
ということを行います。これだけのために、わざわざ ばねばかりを買って来ました ^^;
(クソ重い測定アニメーションもあります(597kB))

で、測定した結果がこれです。 測定結果
横軸がレバーにかけた荷重[kgf]、縦軸がレバー先端の変位[mm]です。 赤が交換前(ノーマルのゴムホース)、緑が交換後(ステンレスメッシュホース)です。 苦労して交換したのに、5kgf まではノーマルよりストロークするので、 「なんだこりゃ」とがっくり来たんですが、5kgf あたりで変位はほぼ頭打ちと なりました。交換前は 5kgf を過ぎてもずるずるとストロークしていた所です。 つまり、これ以降の荷重に関しては剛性は上がったことになります。

荷重が軽い部分に関して剛性が落ちているのは、以下の原因が考えられます。

多分エア抜きがヘタなだけだと思うんですが、この実験はすごくいい加減なので、 一般に誤差が出そうなポイントは沢山あります。ちょっと考えられるだけでも、 と、いろいろあります。 もっと言えば、測定は何度か行いましたが、上記のグラフはその中の チャンピオンデータです ^^;

ま、測定結果はそれとして、乗ってみた感じはあんまり変わってないんですよね〜。 良くも悪くもなってないっつーか。私が鈍感なだけかも知れないし、エア抜きがまだ 不十分なのかも知れません。両方かも ^^;


BACK
前田武志 mailadr
(メールアドレス本当に変更中)